
電気主任技術者になる覚悟ありますか?⇒私の日常業務紹介・⇒電験三種B問題解説
★全部で300記事程度ありますが一部をTOPに抜粋しました。
⇒電気主任技術者になるとは ・⇒電気主任技術者の仕事・⇒電気主任技術者 Q and A
⇒冷房運転⇒暖房運転・⇒今年度停電作業⇒これが私のビル管理⇒換気扇漏電
⇒モーター温度管理等・⇒対地電圧・⇒発電機点検・⇒区分停電操作・⇒絶縁抵抗値見方
⇒変圧器操作・⇒受電設備勉強会_マグネット取替10年1回 ・⇒絶縁抵抗測定は万能じゃない★
⇒特高VCB更新工事・⇒不平衡三相交流検証・⇒変圧器突入電流 ・⇒高圧停電手順
⇒シーケンス制御・⇒トップランナーモーター・⇒三相単相運転・⇒地絡継電器・⇒給水制御
⇒デジタル式保護継電器・⇒保護継電器基礎・⇒絶縁抵抗測定/I0r管理 ・⇒電力量計etc
・⇒ファンコイル故障・⇒冷温水発生機故障・⇒マグネットスイッチ取替・⇒冷却塔制御
⇒ELBと接地の有効性・⇒電気設備保安規定・⇒基盤制御検証・⇒受電VCB実務レク
⇒漏電対応1・⇒漏電対応2・⇒漏電対応3・⇒漏電対応4・⇒漏電対応5・⇒コードリール出火
⇒絶縁基礎1・⇒絶縁基礎2・⇒月漏電点検・⇒ビル漏電監視・⇒絶縁抵抗計の使い方
⇒人体実験・⇒絶縁抵抗計の使い方2・⇒キュービクル取扱(1~3)・⇒給排水制御説明
⇒変圧器地絡調査・⇒電気が切れなくても作業・⇒赤外線温度計ES2000
・⇒サーモグラフィーFLIR・⇒共立クランプ付テスター・⇒電力KW測定用クランプメーター
・⇒自作スターデルタ始動器・⇒スターデルタ始動モーター基礎・⇒ポンプ空転防止改造
・⇒照明省エネ改造・⇒停電時_空調自動再起動改造・⇒水漏れで店舗全停電
・⇒絶縁抵抗計DG35a・⇒水害電気事故・⇒変電室月例点検 ・⇒配電盤月例点検・
⇒丸山式コンセント点検方法・⇒モーター特性実験・⇒変圧器特性実験
どこの現場で電気主任技術者になるにしても絶縁抵抗、接地抵抗、I0
の各種測定方法、意味がわからないでは現場管理はできません!
教科書に載ってない事⇒★現場での絶縁抵抗測定ポイント

テナント盤内ELBが動作したら変圧器で地絡警報(LGR)が出る様な
漏電は発生しません、地絡で反応する前に現場で漏電をブロックす
るからです。上の場合は主幹がMCB、子もMCB回路で漏電が発生し
ています。すべてELB化しMAXな安全を実現するとノイズ誤動作、主
幹ELB動作によるテナント全停電となるのも困るのです。漏電に対し
敏感な状態はリスクと表裏一体、とにかくI0が224mAと変圧器B種
接地管理基準50mAを大きくOVER。確実に上の一般電灯2変圧器
の二次側のどこかで漏電が発生中です。これを至急探すのも電気
主任技術者のお仕事です。(★保安規定でも定められています)
会社が去年管理委託したあるビルではLGR警報設定を600mAとか
にして少々の漏電では警報が出ない様にしていたそうです。
そこの現場の電気主任も対応が悪く管理会社を変更されたオーナー
の気持は理解できます。不良調査に私もお手伝いしましたが大変でした。
わからないからと警報を規格外にして運用するのはダメです。
高圧受電ビルでは電気主任を選任しないで保安協会委託変更され
るオーナーが多いのは個人の電気主任の管理レベルの低下を
懸念するケースが多く、そういう点で私と同じ選任雇用を目指す方
は心構えが必要です。

変圧器後の絶縁バリアーを撤去してD1~D8回路のI0を測定し
たらD5回路にて335mAを確認、I0は200~350mAで変動して
いました。漏電がない時のI0はほぼ一定値ですが漏電が発生
すると値が変動します。通常変圧器のB種接地電流は5~30mA
程度で測定時間程度においては一定です。漏電があるとこの値
まで60mA⇒150mA⇒300mA⇒220mAとか変動するケースが
私の経験では多いです。(ただ正常であっても真夜中と昼間で
は真夜中の方がB種接地電流は少ないです)

変圧器で地絡警報が発生するとどこかの回路が3桁のI0mAに
なるのがほとんどです。最初は間欠的に発生、しだいにその値
が大きくなり放置すれば500~1000mAもなり火災の危険性が
あるため放置はできません。工場と違いビル設備では対地間
静電容量の影響でI0が漏電でもないのに目立つほど増加す
る事はそうないと思います。仮にそれで変圧器B種接地電流が
50mAを超えるならI0rで測定して50mA未満なら問題なしです。
これは保安協会の方に確認しました。50mAを超えたら即異状
というわけではなくI0cや接続回路が多い関係なのかを調べ
なさいという意味ですがI0が335mAなんて調べるまでもなく漏電!
自社ビルや工場とか相手(客)がいない現場なら可能かもしれ
ませんがテナントビルは停電できないのでメガでは漏電調査は
できません。今の時代電気を止めるというのは相手に損害補償
も考慮しないといけない点はこれから電気主任を希望される方
は知っておいてくださいね。(相手が了承した計画停電は除く)
特に金融関係を人の操作でいきなり停電させたら電気主任を
解任させられるでしょう!

ここで図面を見てD5回路の行き先とD5回路に接続されてるエリア
を確認します。4階にあるこのMCBである事が判明したので今度
は現地のこのMCBでI0測定を実施。手前の22sqはI0が1mAで
問題なし、奥の60sqは358mAもI0が流れていました。この回路
には3店舗お店が絡んでいます。普段から建物の電気系統図面
を見ておく事が大切です。イザとなってどこに図面があるのか図
面のどこを見たらいいのかでは電気主任としてお粗末です。
漏電調査で何の配線かわからないが一番のタイムロスです。
手帳ノートに勉強のため書き出して一目でわかる自分だけの資
料を作成しておけば迅速な対応ができます。本来漏電調査を
迅速にできるのは業者ではなくそこの現場の人なのです。

各店の分電盤主幹にてI0を測定して漏電テナントの確定をしない
といけません。_I0測定は充電状態ですから感電、短絡事故、トリ
ップボタンに触れ停電には十分注意します。行う事は簡単な事な
のですが事故も同じく簡単に発生してしまう事を意識しましょう。
ケーブル3本クリップは盤内で一番し易い部分で行います。

正常ならばテナント分電盤主幹ではI0は一桁、各子回路では1回路
1mA未満がI0での判定基準です。(小型の狭い盤主幹では逆に口
径が大きいリーククランプメーターが挟めません)もしI0が10~20
mAとなった場合は電圧もクリップしてI0rで判定を行います。I0rで
問題がなければ絶縁は大丈夫です。下の場合主幹I0で0.8mAです
から問題はありません。これなら100Vメガで主幹20MΩ以上あります。
停電させずに漏電の核心まで調査し、原因の最後の1回路に到達
した時点でそこだけ停電せるのが理想ですね、後メガをして法定
基準値未満と相手には伝えます。

100Vメガで主幹で20MΩ以上あるとは子回路をすべて投入状態で
主幹で絶縁抵抗測定をしたらこの様な状態であるという意味です。
主幹メガで20MΩならば子回路の絶縁抵抗も同程度あると考えま
す。_ですが今日の話は最終的に主幹でI0が200mAある主幹
MCB回路を発見しましたが、主幹メガでは20MΩな状態で"これは
どういう事?"という記事です。特に入居して10年以上経過する
テナントでは前月年次絶縁抵抗測定をした時は異状なかったの
に漏電が今月発生するというのは稀ですがあります。メガで異
状ないので様子見とか"ELB本体不良です"と報告しお金をか
けて業者に取替してもらっても再度漏電が発生したらどういう事
か説明する様に電気主任は求められます。特に費用をかけてま
で状況が改善しないのはテナントとトラブルになります。

絶縁判定に必要なのはI0rなのですがI0>I0rですからI0が低い
場合はI0rも低いと判断して特に行いません。乾燥してる事務所関
係テナントでは主幹I0r測定値はたいてい1mA未満です。対地間静
電容量等の影響で主幹I0が数mAになる事もある!着任されたら自
分でメガ値とI0/I0rの程度の関係を確認されてみてください。
本にこうあるとか他人が言っていたではなく自分で気がついた事だ
けがイザで行動できる感覚、つまり経験という物になります。

本題に戻りますが2店舗目で主幹で200mAを検出、3店舗目は主幹ELB
ですから全停電してないという事はそこには漏電はない。100%漏電はこ
こで発生してるので店長に事情を説明するとお店をCLOSEするので調べ
てほしいと協力してくださりました。これは稀な出来事と言えます。盤が
狭いので1回路ずつ通電状態でI0測定はキツイと思っていたので助か
りました。ただ主幹を切り一括メガをしたらなぜか20MΩあるのです。
ですが主幹で200mAのI0がある以上、絶縁測定で問題なくても必ず
ここに絶縁抵抗不良があります。こういう場合コンセント回路に接続され
る機器の内部漏電です。業務用機器はマグネットがある物が多いので
停電して測定する絶縁測定では絶縁不良がわからない事が多い、又
電子SWタイプでも停電させると回路が切れるため内部の絶縁状態は
わからない。もちろん電源コード不良でこういう感じで≒0MΩとメガで
判明する場合もあります。

たとえばSSRで点灯してるこの回路、もしもランプで漏電したら停電
させて測定するメガではSSRが切れるため絶縁不良はわかりません
ですがSSRが稼動してる時ならば漏電によりI0が発生します。その
他、間にミニトランスなどが介在してる場合でも同様ですね。変圧器
の二次側の絶縁不良は一次側から見れません!_これらの漏電調
査はI0の変化でしか追えないです。詳しくない電気工事業者とかで
はこうした漏電では原因を見つけられないケースもありえます。

再度主幹を入れて営業状態にしてもらい主幹にリーククランプ
を挟み1回路づつ切ると白テープのMCBを切ると主幹I0が3mA
に激減しました。(30mAのELBは15mA以上で動作するのです
から故障原因のあるのはMCB回路です)この時点で停止した
機器を調べ再度不良回路を生かして今度は機器を1個づつ
停止させて故障機器を発見しました。後はメーカーに連絡し
修理手配を店長にお願いしました。絶縁抵抗測定では正常
なのに使用中に漏電する不思議な現象の意味はご理解頂
けたと思います。


何かの機器を運転状態でI0rを測定する時はこのコンセントに
接続して測定しています。これでメガではわからない内部漏電
を判定できます。この場合ではI0rは1mA未満でないといけま
せん。もちろんI0で1mA未満ならばI0rでも同じとなります。
絶縁不良により流れる電流(I0r)は電源と同じ周波数ですが
リーククランプメーターでは60HZ成分のみの漏れ電流を測定
できないので完全なI0rを測定するならI0rクランプメーター
でないと測定できません。

活線メガって聞いた事ありますか?充電状態で絶縁抵抗が
わかるという方法です。上のI0rクランプメーターはそれでも
表示できます。昔は電圧をI0で割った値でかなり適当でした
がI0rで割るならば精度はいいかもしれません。ただ前述し
た様に漏電時のI0rは値が変動するのでそもそも何MΩとい
う固定値の見方を私は疑問視しています。絶縁抵抗値とい
うのは停電させて測定する通常のメガ値が判断基準です。
ですから最終不良回路をI0/I0rで特定しても最後にその
回路だけ停電させてメガ測定により不良判定を行います。
今回の様にメガで判定できない事例は除きます。
余談ですがメガがDC電圧で試験するのは対地間静電容量
の影響を受けないためで、だから正確に対地間絶縁抵抗
が測定できるのです。けして私はメガを軽視していません。
周辺状況が正常になった事を確認します。数字は正直で嘘は
つきませんね。変圧器B種接地電流もわずか4mAとなりました。

最後に自分が今日した事の報告書を作成します。1枚は申し
送りノートにもう1枚は会社管理部に提出します。"漏電が解
決しました"報告だけではダメです。後で何か問題が発生し
た時は報告だけが自分の正当性を示す物ですからこういう
事こそ一番大切なのです。スマホで撮影した写真をPCに入
れて報告書を作れる程度はできないと今の時代困るので
エクセル操作等を特に中高年の方は練習されておいてくだ
さい。(JW-CADまでできるなら言う事はありません)


コンセントや配線が悪く接続される機器負荷が軽い場合は
他回路に接続して絶縁不良回路を使わない事を希望され
る事もあります。(費用をかけたくないため)その時は故障
回路二次側の配線は必ず外しておいてください。テナント
財産ですから可能なら使わない選択肢もありです。

Sponsored Link
とにかく単独1回路では通常1mA未満ですからこんな24mAなんて値
では停電させてメガをするまでもなく漏電しています。30mAのELB
なら15mA以上ですからトリップしますがMCBでは切れません。MCB
が漏電でトリップした時は≒0Ωで漏電した時ですから壊滅的に壊れ
てると思って間違いないです。下の様なケースでそれがテナントに
関する回路では必ず相手の許可を求めて電源を止めないと電気
主任だからと無断で電源を切り営業妨害をしたらオーナーに通報
され最低厳重注意ですから気をつけてください。必ず測定器が異
状値を示してるこの状態の写真を撮っておく事!

通常原因は床や壁にある物ですが稀に頭の上にある機器が原因
というケースもあります。照明器具ならばこんな感じで通電した状
態でI0を測定すると≒0mAが普通ですね。高周波点灯する器具
では1mA以上となる場合もありますが100mAの漏電が発生して
るならば程度を見れば3mAでもそこではないと判断できるでしょう。
照明SWがONだと安定器には電圧はかかるのでランプを外しても
漏電はなくなりません!安定器本体が絶縁不良で器具アースを
通じて絶縁低下してるわけですから安定器を取替するかバイパス
工事をしてLEDの直管ランプにするかです。(私はすべてLED
ランプに変更しています)
照明回路漏電はリモコンリレーやタンブラSWではほとんどない
はずで末端の器具のどれかです。照明SWを切りとしても200V
片切りでは安定器の給電は片線は止まらないので事情を言っ
て照明回路電源を切った方がいいです。ただ1器具のため広
範囲に照明使用停止はオーナーが許可されないでしょうね。
正常運営に変化を与える場合はオーナーに連絡又は許可
を受けて行うのがビル管理スタッフの義務です。

修理が後日ならば器具電源の送りをバイパスして電源から完全
に切り離しておきます。これで他の残りの照明器具は使えます。
ランプだけ撤去して放置し夜中に火災とかなるとヤバイです。
200V回路は両切りが好ましいとあるだけで禁止事項ではないの
結構200V片切りはどこのビルでもあります。普通の人は照明SW
を切れば安全と思われますが電気主任だけは危惧しましょう。

換気扇が原因という事例も過去ありました。カバーを外し中を掃除
する事はテナント所有ではほとんどないので酷いです。配線とか
中を清掃したら多少回復するかもしれませんがあまり期待は持て
ないです。上階が飲食で厨房からやFCUの配管が漏水したとか
水が入ってが原因ではまずダメでしょう。夏ではエアコンのドレン
配管をネズミが水がほしくて食いやぶり水が器具に落下という事
故も過去ありました。水害は電気機器にとって大敵です。

このコンセント回路はこのコンセントの影響で0.07MΩしかないけど
MCB回路のため切れないのでテナントは平然と使用してるわけです。
毎月テナント分電盤主幹でI0測定をしてるのでそういう時には見つ
けられます。すべての事務所、店舗のコンセントの状態を常時把握
するのは実際不可能ですからテナントの方には異状があれば早急
に連絡する様にオーナーから通知はされてますがこういう状態に気
がつかずに使用されてるケースもあります。火を噴いたらいけませ
んから即取替を電気主任技術者の方でします。

私が管理してる現場では保安規定で年1回、各EPSと動力盤の接地
抵抗を測定する様にとあります。漏電という話がでれば詳しい方か
ら盤の接地は効いているのか?という指摘もあるかと思います。
アーステスターのEをアース端子にLを電源接地相に当てますがこの
測定器は停電状態でなくてもLGRやELBを動作させる事なく接地抵抗
が測定できるのでとても重宝しています!この盤に電源を配給する
B種接地抵抗値は業者年次点検報告では0.3Ωなので0.8Ωから引
0.5Ωがこの盤での接地抵抗値となります。
単に接地が効いているかを知るならテスターの電圧測定レンジで下
と同じ様に当てますがLを当てるのは接地相ではなく非接地相です。
つまり対地間電圧が測定されるという事はその盤は、変圧器B種接
地と接続されているわけでそれが接地が効いているという意味です。
漏電調査では接地についても電気主任技術者は理解が必要です。
1000円テスターではなく、ちゃんとしたメーカーのテスターで測定
する限り、対地間電圧を測定したからと地絡事故は起きません!
電気主任が千円代やNETで買ったゲキ安な測定器を使うのは止め
てね。何かあった時にそれが原因では言い訳にもなりません。

今回の記事で知ってほしいのは絶縁測定を年1で、毎月
テナント盤主幹でI0測定までしていてもそこに接続され
るテナント機器の急な故障までは知りえないという事です。
飲食のない事務系ビルでは漏電とか1年に1回あるかない
かという状況ですが飲食店がある業種では10年経過した
厨房機器はこうした故障が多いですね。上司やオーナー
はその辺がわからないので管理が悪いのでは?と言われ
かねませんがその辺をきちんと説明できる様にしましょう
★漏電事故を事前に100%予想するのは不可能です★
ですが毎月テナント主幹でI0測定をしてる事実があるだけ
でいつ漏電が発生しても電気主任として絶縁管理してる
事実を弁明できるのです。ただ点検して報告書があると
しても今の時代は数値で残さないと説得力はないです。
私は毎月テナントにあっては分電盤主幹でI0をテナント
立会いで測定して最後に相手の確認印をもらっています。

共用部の動力回路も最低月に1回は負荷電流とI0を測定して
前回との変化を確認して記録に残します。こういう乾燥した場
所にある空調機などで漏電が発生する事はまずないです。
逆に屋外設備や受水槽室などのモーターはI0値には注意し
ましょう。モーターに近づくほどI0値が小さくなってる点に気が
つかれましたか?_③点で3mAなんて絶縁不良では?と電験
法規をよく勉強されてる方は感じたでしょうが簡易的にI0で
判定してるわけです、抵抗分漏れ電流I0rで測定すれば
1mA未満となりますから絶縁不良はありません。法規にある
"1mA未満の漏れ電流である事"とはI0rの事です。すべて
の現場でI0rクランプメーターはないのでI0値が高い様で
あれば営業時間外にモーターを停止させてメガ測定をすれ
ばいいと思います。
負荷電流が31.1Aならば通常時のデルタ運転中は何Aの電流
がモーターに流れていますか?スターデルタ盤の場合は盤表
の電流指示値と実際モーターに流れてる電流値は実は違うの
です。(起動時は同じ)下なら③のI0測定点に流れてる負荷
電流がそれに該当します。又もしもデルタに切替わらないと
電圧が低いため通常の運転電流より高い電流が流れたまま
となるためモーターコイルの温度が上昇します。巡回点検時
はデルタマグネットが投入の状態であるか確認をします。PC
運転表示をデルタマグネットのa接点から取ってる場合は運
転表示が出ないのでわかりますがその場合では警報は出な
いので注意しましょう。電気主任だけはこういう事も敏感に!
(A社の様な状態不一致監視機能のある中央監視は除く)

直接モーター単体でI0を測定すればたいてい1mA未満です。
(下の場合はI0rで0.1mA、メガ実測で50MΩ以上です)
複数のモーターが絡む主幹では各I0の総括となるので1mA
より大きくなるわけで★主幹I0管理は値を普段から測定して
正常値を知ります★法的には漏れ電流はケーブル最大配給
電流の1/2000ですが私は前者で管理しています。
絶縁不良にて漏電すればこの値が100mAとかなるので誰で
も異状はわかります。朝早く~遅くまで稼動してる機器では
夜中に絶縁測定するしかありませんがI0なら昼間稼動中で
も絶縁管理ができるのです。ただホームセンターで売ってる
1万円のクランプメーターではダメです。

相手がいるビル現場などの漏電調査はメガとリーククランプメーター
の両方を使用して行う点をこれから電気主任技術者を目指す方に
はぜひ知っておいてほしいと思います。_もしメガでは異状がない
のにELBが時々切れる事例に困惑されてる現場の方ならば一度
I0で回路を調査されたらいかがでしょうか?よほど古いならともかく
使用15年未満のELBなら誤動作してトリップする事はまずない点を
経験25年の電気工事ベテランの方にも頂きました。_このお仕事を
始めて感じるのはこういう電気設備というのは10~15年というのが
期待寿命である事が多いですね。もちろん20年使用してるケースも
あるでしょうが、その場合はいつ使用不能が発生してもおかしくなく
点検測定してる行為も意味がないと個人的には思っています。
刃物の扱いは少し得意です。

食べたつもりになって頂けたら幸いです。

私の血液データー、筋トレを週6回しています。(体脂肪率16%)
良いお仕事、楽しいプライベートにはFITする肉体が必要です。
